今回はマツダCX-5のコーティングです。
ディーゼル車のXDです。
マツダのディーゼル車は仕事で何度か乗ったことがありますが、とても乗りやすい印象です。
ディーゼル特有のトルクフルな走りが気持ち良く、街中から高速まで快適です!
低速でもアクセルのつきが良いので、ストレスを感じさせません。
良い車を造ってくれるなぁと思っていましたが・・・
新型ではディーゼル廃盤!
いろいろ大人の事情?があるので仕方ないとは思いますが・・・残念です(>_<;;

全体的に見ていきますが・・・
ボディ全体には酸化層が完全に固着しており、クリーナーでは除去ができません。
こうなると残された手段は研磨しかありません。
また、ソフトポリッシュでは艶が出るだけで、酸化層を完全には除去できません。
ハードポリッシュからはじまり、数回に分けて仕上げていく必要があります。
この下地を怠ってしまうと、せっかくのコーティングも効果半減・・・
基礎をやらずに家を建てるようなものです。
正直なところ、このあたりは業界の闇です。
もし分からないことがあれば聞いてください。
うちは正直に話しますよ!(笑)
まずはボンネットを初期研磨でどこまでいけるか磨いてみました。
背景の映り込み、そして色味も変わって見えるのが分かると思います。
紺のメタリック色ですが、こういった濃色車は特に違いが明確に出ます。
これがこの車の本来の『色』ということです。
コーティングを塗るだけでは、この深みのある色を出すことは出来ません。

そして、ルーフの酸化層が一番強烈でした!
ところどころ白濁している所もあり、クリアー層が痛んでいるのか焦りましたが・・・

分厚い酸化層がそう見せているだけで、しっかりと色味を取り戻せました。
背景の映り込みが別物です!
ただ、樹液などの深いシミや、深いウォータースポットは完全には取り除けませんでした。
ペーパーで除去する方法もあるのですが・・・
シミの深さを確認すると、クリアー層を著しく減らしてしまう可能性があったので控えました。
施工者目線としては悔しいのですが、この辺は冷静に判断しなくてはいけません。

ドアパネルには結構深い傷がありましたが、8割ぐらいは磨きで除去できました。
オーナー様からタッチペイントをお預かりしたので、残った傷の部分にペイントを行っています。

乾燥後に研磨をして艶を合わせて、ほぼ分からなくなりました!
ペイントをお持ち込み頂ければ、このように部分補修をしてからコーティングさせて頂きます。

そういえば、ホイールにはブレーキダストが焼き付いていました。
これは市販の洗剤だとほぼ落ちません・・・

あまり強い洗剤を使うと、塗装がやられてしまいます。
このあたり、使用するケミカル剤の判断は重要です。
ご自身で作業する場合は、あまり無理をしないでください。
塗装をダメにしてしまえば、施工代どころの話ではなくなってしまいます(^^;;
そして、ホイールの仕上がりはとても重要です!
おしゃれは足元からなんて言いますけど、車も足元から。
ホイールが綺麗なだけでも、グッと引き締まって見えます。

磨きが終わったら、各部分にコーティングを塗布していきます。
黒い樹脂パーツにも施工でき、色褪せ気味の樹脂も黒さを取り戻します!

グリルのメッキパーツや細かな樹脂部分にもコーティングしていきます。
細かな一つ一つの作業が最後に大きな差を生みます。

ボンネットのコーティング完了!

酸化層で真っ白だったルーフも濃紺の素晴らしい艶に!

樹脂パーツも黒くなり、全体をより引き締める印象に!

CX-5完成です!
ちょうど梅雨の真っ只中で、広場で撮影ができませんでした・・・
納車時にはオーナー様から『色が変わった!』と喜んで頂きました。
狙ったとおり!なんてこちらが喜んでしまいます(笑)
綺麗になったでしょ?すごいでしょ?なんて自分からは言いません!
お客様に言って頂くから価値がある。
お客様を喜ばせるのが仕事です。
そんな想いでいつも車を綺麗にしております!
この度はありがとうございました!
今後も末長くご愛用ください(^^)



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