サーブ 900 ターボ16 ボディコーティング

自動車

こちらで開業してから、たくさんのお車をコーティングさせて頂いております。

お任せ頂ける車は、やはり新車が多いです。

あとは中古車で購入されてきたタイミングでしょうか。

やはりお客様の心理としても、大きな変化がある時にコーティングも一緒に・・・というお気持ちになるのかもしれませんね。

しかし、これは商売とかそういったことを抜きにして・・・

気になるのであれば、早いうちに施工した方が良いです。

もう買ってから5年も経つし・・・とか。

もう傷やシミもついてるから今更・・・とか。

だからこそリセット出来るうちに施工した方が良いのです。

時々、経年で変色やクリアが剥がれかけてから『何とかなりませんか?』と相談にくる方がいらっしゃるのですが・・・

無理です・・・(^^;;

こればかりははっきりとお伝えさせて頂いておりますm(_ _)m

そして、その領域まで進んでしまうと、リペアは板金屋さんのお仕事になります。

当然ですが、リペイントに要する費用はコーティングよりも高額です。

車への価値観は人それぞれなので、わたくしが何を言う立場でもないのですが(^^;;

長く大切に乗り続けたいのであれば、そうなる前に何かの対策はしたいところですね。

『コーティング=贅沢品』というものではないという考えは広めたいところです。

ということで、今回のお車はこちら。

サーブの900です。

最近はほとんどお目にかかれない車になってしまいましたね。

わたくしも世代からして、9-3や9-5までの知識しかありません(笑)

ボンネットとルーフは塗装の剥離が起きていたとのことで、最近リペイントを行ったようです。

そして、これを機に全体をリフレッシュされたいというご希望でした。

側面はオリジナルの塗装とのことで、傷やシミが多数見られます。

まあ30年も経過していれば当然のことで、オリジナルを保っていること自体が凄いことです!

傷やシミが年式相応に深く、それなりに塗膜も減っているでしょうから、あまりゴリゴリと研磨することは出来ません。

しかし、リペイントしたボンネットやルーフの艶感と揃えていく必要もあるので、側面は磨き3工程で進めることにしました。

3工程というと、かなり塗装を削っているように思われますが、実は本格的な研磨は最初の1工程目だけです。

その1工程目も塗装膜の厚さにはほぼ影響のない範囲で行っています。

ライトを当てると、さすがに細かなチリ傷は残りますが、背景の映り込みは格段に良くなりました!

このように、研磨で下地を整えてあげないと、その後のコーティング効果も半減してしまいます。

よくコーティング剤で傷を埋めるとか聞きますけど・・・

埋めたって傷は消えないし、肌目も変わりません(^^;;

光が当たれば一発で分かります。

要するに、全くもって根本的な改善に至っていません。

ちなみに、わたくし達ディテイラーが行っている研磨は1〜5ミクロンほどの世界です。

塗装膜は100〜120ミクロン程と言われています。

技術、知識を得た上で研磨をしている限り『塗装が薄くなる』という概念は当てはまりませんのでご安心くださいm(_ _)m

綺麗にするのはボディだけではありません。

ホイールキャップにも今までの汚れが蓄積されています。

ブレーキダストが完全に固着してしまい、通常の洗剤ではまず落とすことができません。

ブラシでゴリゴリやってしまうと、傷や色落ちの原因になります・・・

汚れの除去には酸性のケミカルを使用しています。

基本的にクリーナーを使用する時に『力』は必要ありません。

汚れの性質を理解していれば、短い時間で確実に落とすことが出来ます。

力が必要な場合は、選択を誤っている可能性が大きいです。

ホイールが綺麗になれば、車の印象も全くと言って良いほど変わります。

おしゃれは足元からとか言いますよね!

そして、心配だったのがこの樹脂パーツ。

完全に白く変色してしまい、さすがに戻るかなと心配しました・・・

どうでしょうか?

結構というか、ほとんど気にならないレベルまで黒さが復元しました。

ミラーも良い感じです(^^)

ワイパー周りも、手の届く範囲でコーティングしています。

ドアノブの樹脂も黒くなりました。

そういえば、この当時の車はドアノブ周りは樹脂が多かったですね!

今はコストやデザインの都合から、埋め込みタイプが多くなりました。

やはり当時の車の方が、こういった細かな部分が多いので磨く手間はかかります。

でも仕上がると、その分だけ答えが返ってくるので好きなのです(笑)

ホイールも綺麗になって引き締まりました。

ちなみにキャップの向こう側のスチールホイールも徹底洗浄しています。

ここが茶色いと格好がつきませんからね(^^;;

ひとつ残念だったのがリアスポイラー。

加水分解?しているのか、スポンジ状になっておりコーティング剤を吸い込んでしまいます・・・

このまだら模様は残りますが、簡易的な艶出しをするまでとなりました。

エンブレム周りも汚れは落とせるだけ落としました。

ここに汚れが溜まっていると、引き締まりませんからね。

ばっちり背景も写るようになりましたね!

ソリッドブルーの青みが増したように感じます。

ペイントされているルーフやボンネットは新車のような輝き!

このシルエットや雰囲気は現代の車にはありませんよね!

サーブも製造を終了してから、なかなか目にすることがなくなってしまいました。

個人的にも好きなメーカーだったのですが、なかなか厳しい時代ですね(^^;;

各部の色のメリハリが出て、車の存在感も増したように感じます。

ここまでコンディションを取り戻せれば、まだまだ乗り続けられそうですね。

塗装が元気であれば、経年車でもリセットは可能です!

その状態に応じて、最適な施工方法は必ずありますので、是非ご相談頂ければと思います。

これからも末長くお乗り頂ければと思います!

希少なお車をお任せ頂き、ありがとうございましたm(_ _)m



余談ではありますが、今回はコーティングをガラスにするかワックスにするか迷いどころでした。

ワックスコーティングのページでもご案内している通り、経年車にはガラスコーティングが適さないことがあります。

今回のサーブでもそうですが、この当時のソリッド色はほとんどがクリアの無いシングルコート塗装です。

そのため、経年から塗装自体がより薄く柔らかくなり、ガラスコーティングを施工するとクラックやシミを引き起こす恐れがあります。

まず、研磨時に塗装の色がボロボロと落ちてくるようであれば、その時点でガラスコーティングは不可と判断できます。

そこまで柔らかく弱ってしまった塗装面に、高い硬度を持つガラスコーティングを塗布すると、後にクラックを引き起こす可能性が大きいです。

地面の安定しない場所に家を建てるようなイメージですね(^^;;

次にコーティング剤を塗り込んだ時に判断ができます。

塗装がコーティング剤を吸い込んでしまったり、拭き取り時に塗装も一緒にウエスに付着するようであれば、これも不可と判断します。

液体であるガラスコーティングは、均一な拭き取りが出来ないと、ムラになった状態で硬化してしまうためです。

今回はこのふたつをクリアしているので、ガラスコーティングが施工可能だと判断しました。

この判断はご自身では困難かと思いますので、お気軽にお問い合わせ頂ければと思いますm(_ _)m



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